2011-09-30 23:59 | カテゴリ:viaggio・旅
ジャンル:海外情報 テーマ:イタリア生活
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ここしばらく、ブログ放置状態で申し訳ありませんでした。
ようやくシチリア旅行の写真をアップする時間ができました。

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最初の訪問地、パレルモ郊外モンレアーレ
モザイクと回廊の美しいことで有名なドゥオーモ見学です。

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古代ギリシャに始まり、アラブ、ノルマン、スペイン・・・と多くの文化圏の影響が見られるシチリア。柱の一つ一つに名もない職人の残した美を感じます。

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内部は壁いっぱいに広がるモザイクの世界。
ヴェネツィアのサンマルコ寺院のものより窓から光が当たってキラキラしている気がしました。

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モンレアーレの町の風景です。

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ドゥオーモ以外の街角は道幅も細くどこものんびりしています。

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シチリア名物のカラフルな荷車も見つけました。

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『ゴッドファーザー』はイタリア語で "イル・パドリーノ Il Padrino" です。
この手のお土産はシチリア全土で目にすることに・・・。

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私にとってモンレアーレの思い出といったら、これ!グラニータでした。
シロップをぶっかけただけのかき氷=グラニータと認識していた私にとってこれは衝撃的なうまさ!
イチゴ、レモン、それぞれフルーツを丸ごと食べているような味と香りなんです~。
ドゥオーモ前に2つ並んでいるバールの左の方、一見たいしたことない、ひなびた感じのジェラテリア/バールなんですが、すばらしいです。グラニータは滞在中、暑かったのでほぼ毎日食べていましたが、私のナンバーワンはここ、パオパオのナンバーワンは後日お話しする予定のタオルミーナのグラニータ屋さんでした。

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さて、パレルモに”移動”です。(その距離たったの6キロ)
パレルモの大聖堂の風景。

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パレルモの宿は、とても素敵な螺旋階段があるホテル・ガリバルディ(4つ星)。場所はポリテアーマ劇場の斜め前です。パオパオは今回の旅行中、一番気に入った宿だったそうですが、ここに決めたのは駐車スペースを見つけるのに苦労しそうなパレルモでホテル内にガレージがあったためでした。その選択は正しかったです。治安が決してよくないパレルモで盗難などを気にせず、レンタカーをホテルに残して、市内を心置きなく徒歩で散策しました。

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室内はモダンな感じで広く、シチリア旅行中、朝食の種類が一番豪華だったのもこのホテルでした。
コストパフォーマンス、かなりいいです!

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ポリテアーマ劇場前の広場の夕暮れです。

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少し歩くとマッシモ劇場。『ゴッドファーザー3』でマイケルの娘が銃弾で倒れるシーンはこの正面玄関の階段で撮影されたそうです。

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パレルモの観光はノルマン王宮から。王宮内のパラティーナ礼拝堂はモンレアーレに負けずと劣らぬモザイクの世界。

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礼拝堂から外に出ると、暑さで猫ちゃんがのびていました。

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パレルモの町のおへそは、ここクワットロ・カンティ(四つの十字路)。
ここからは町の中をまっすぐに貫く長い長い通りが東西南北、よく見渡せます。

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プレトーリア広場。
エロチックな裸体の彫像が並ぶ泉は信心深い南イタリアの人にとって当初『恥の広場』と呼ばれたらしいです。

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町のあちこちに、手で氷を削ってグラニータを売る出店を見ました。

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パレルモの旧市街、一歩道を入るとアラブ圏の迷路に入ったようです。
道の真ん中に洗濯物が干してあったり、バッラロ市場界隈はイタリアというより無国籍のエリア。

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さて、今回のパレルモ。私がどうしても見逃したくなかったのが、人形劇でした。プーピ Pupi と呼ばれる人形を使ってのお芝居はシチリア人にとって、とても大切なものだと聞いていて、それは浄瑠璃のようなものなのか? 旅の前からとても興味がありました。カテドラーレからクワットロ・カンティに続くヴィットリオ・エマヌエーレ大通り筋にプーピの劇を発見しました。

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残念ながら上映シーンの撮影は禁止、この人形、持ってみましたがすご~く重い!
約15キロあるそうですが、お芝居の中での剣の戦いのシーン、人形が宙に浮くような迫力のある動き。
人形使いの方の苦労が思い知らされました。お芝居はアンジェリカというお姫様をめぐって、オルランドとリナルドという二人の騎士が戦う内容ですが、ちゃんとキリスト教徒であることの重要さを知らしめる内容が含まれていました。この人形劇、結構はまりました~。もう一度見たいです~!

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人形劇の後、ホテルに戻ろうとバス停に立っていると、どこからともなく香しい煙が・・・。
『バーベキューでもしているのかな?』とパオパオとこそこそ話していると、隣でバスを待っていたおばさんが『このにおいはブッチリアからよ。その階段を下りて見なさい。』とバス停近くの階段まで案内してくれました。

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ブッチリア。ガイドブックでパレルモの超庶民的なトラットリアが集まっているということは知っていましたが、まさにその場所が目の前に開けてきました。
ブッチリアの中心、カラッチョロ広場です。
広場には肉や魚を焼いている屋台があちこちにあり、値段はご想像のとおり、馬鹿安価格です。

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私は豚肉とネギのバーベキュー、2ユーロちょっとだったと思います。
唐辛子の効いたペーストとのコンビは最高でした。
ビールもバール価格ではなく、スーパーで買う価格でした。

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広場はコテコテの感じで、ヨーロッパというよりアジアのどこかにいるような気がしました。
B急グルメ大好きな方には絶対おすすめのスポットです!

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さて、プーピですが、大聖堂の近くにプーピを作っているマエストロがいます。
お土産屋さんで並んでいるものより一見して凄い!とド素人の私でもわかるレベルのお人形です。

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マエストロ、ヴィンチェンツォ・アルジェントさん、御歳74歳。
人間国宝という部類に属するんでしょうか。
残念ながら、ヴィンチェンツォさんの息子さん達は誰もお父さんのあとを継がないそうで、彼の代で人形作りが途絶えてしまいます。イタリアの未来に陰りを感じた瞬間でした。

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午後はパレルモ在住のお友達と会う約束です。
ロベルタとフィリッポ夫妻、2年前にヴィチェンツァで行われたアンドレア・パッラーディオの建築セミナーで出会った友人で二人とも建築家です。いつかシチリアにいらっしゃい、とず~っと声をかけられていたのですがようやく実現しました。ミーティング・ポイントはパレルモB級グルメとして有名なアンティカ・フォカッチェリア・サン・フランチェスコ Antica Focacceria San Francescoです。

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一階でオーダーし、2階のテーブル席で食べるのですが、お客さんの多くは持ち帰るようです。

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シチリア料理の定番がそろいました。
なすびはモンレアーレでも食べたカポナータ。
その他、ポテトのコロッケ、手前左はイワシのパン粉焼き。右下はアランチーニ、シチリアの典型的なスナックです。

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アランチーニの中はラグー(ミートソース)とグリーンピースです。
三角の形をしたアランチーニにはモッツァレッラチーズが入っているようですが、断然ラグーに軍配を上げたいと思います。

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これはミルツァ(脾臓)をはさんだパレルモ名物のパニーノです。
残念ながら贓物はイマイチ苦手なので、お友達には悪いけど残してしまいました。
ごめんなさい。。。

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腹が太ったので、散歩がてらにパレルモ郊外のモンデッロ・ビーチまで足をのばしました。
ロスでいうサンタモニカ、シドニーでいうボンダイビーチ、ローマでいうオスティアって感じでしょうか。
たくさんの海水浴客でにぎわっていました。
今回残念だったのが、モンデッロのお隣、スフェッラカヴァッロに行けなかったことです。
スフェッラカヴァッロはシーフード・レストランの激戦地区で、定食メニュー(27ユーロ)で、4~5つの前菜、3つのプリモ、2つのセコンド、サラダ、ドルチェ、カフェ、ミネラルウオーター、ワイン、すべて込みが当たり前、お味も超グッド、という評判。次回、是非リベンジします!

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ロベルタ達が連れて行ってくれたジェラート屋さん。彼ら曰く、パレルモのナンバーワンだそう。
スタンカンピアーノ Stancampiano というお店です。
まったくの住宅地にあり、客層は地元民100%という感じでした。

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私はシチリア定番・ピスタチオをトライしましたが、クリーミーで大変おいしゅうごさいました。
このあと、私はロベルタに最後にパレルモで是非訪問したい場所に行こうと誘ったのですが、その願いはかないませんでした。

私が行きたかった場所とは『パオロ・ボルセリーノの記念碑』のある通り。
パオロ・ボルセリーノPaolo Borsellino、そしてジョヴァンニ・ファルコーネGiovanni Farconeという二人はイタリア人で知らない人はいない名前です。1990年代初頭、マフィア撲滅に命をかけて戦っていた二人の検事ですが、マフィアの仕掛けた爆弾によって車ごと爆破され命を落とし、今でも二人の名前は正義を貫こうとするイタリア人の間で神格化されている感があります。

私がボルセリーノの名前を出すと、とたんにロベルタの顔が曇りました。
『私は行けない。今日まであそこには行ったことがないの。おじさんが死んだ場所だから。』
ロベルタのおじさんはボルセリーノの警護として一緒に爆死したカラビニエーレ(軍警察)だったのです。
彼女を傷つけてしまったことに深く悔いるとともに、シチリアとマフィアが切っても切れない現状に思い悩んだ瞬間でした。

シチリア旅行記、まだ続きます。。。。
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