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2013-09-13 12:12 | カテゴリ:viaggio・旅
ジャンル:海外情報 テーマ:イタリア生活
サルデニアの旅も4日目、旅のハイライトです。

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(写真:「美と自然を尊重しながらサルデニアを愛そう」、君はここOrgosoloにいるよ、という地図)

今回の旅を計画した時に絶対に訪れてみたいと思ったのがオルゴーゾロOrgosoloというヌオーロNuoro県にある町。サルデニア=エメラルド海岸、といういわゆる観光路線からは大きく外れ、ヌオーロ県はサルデニアの内陸部に位置しています。険しい地形、よそ者を寄せ付けないミステリアスな気質、ある意味、最もサルデニア色の強い地域と言われています。

海の家からは160キロ、片道約3時間の距離ですが、夜明けと共に出かけてみました。

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オルゴーゾロの町に入る山道のカーブにある岩です。
サルデニアにはムラーレスMularesといって、町や村の壁に描かれたアートを見かけることがあります。
単なる落書きとは違って、ムラーレスは元々、政治を批判・風刺する用途がありました。
そのムラーレスが一番多く描かれた町がオルゴーゾロです。
「ムラーレスの町オルゴーゾロにようこそ」という看板みたいな岩でしょうか。

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到着後、ムラーレスを見る前に私達が向かった先は、村の郊外にある山の中のレストラン、スープラモンテSupramonte(http://www.supramonte.it/、宿泊施設もあります)です。このレストランでは「羊飼いと一緒にランチPranzo con i Pastori」という一風変わったランチを提供しています。最初はランチ(一人23ユーロ)だけを予約しようとサイトを見ていたのですが、「羊飼いの案内でスープラモンテ地方の自然をジープで探検しよう!」というツアーがあることを発見!でも当初、予約は私達2人だけ。2人だけの場合、一人あたりの参加費が110ユーロもするというのですっかりあきらめていたんですが、前日になって他に2人の参加希望者が名乗りを上げたという電話が!おかげで一人55ユーロ(ランチ込)になったので、めでたく参加することができました。朝9時にツアー開始とのことだったので、6時前には海の家を出発、山の中の住所にナビが迷いながらなんとか9時に現地入りしたものの、レストラン近くに滞在しているという他の参加者カップルの方は30分遅れ。さすがイタリアンタイムです)。

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ガイドのピエトロPietroさん、立派な羊飼いです。
羊飼いと言っても羊だけでなく、豚や馬や他の動物も飼いならしています。
このジープで山の中の道なき道を走るんですが、傾斜40度ぐらいの凸凹の滑りやすい砂利道、首をガクンガクンさせながら、遊園地のアトラクションに乗ったぐらい冷や汗をかくことになります。

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スープラモンテの険しい風景です。
貧しく、放牧以外にこれと言って産業のなかったサルデニアでは、「誘拐」をビジネスにしていた時代がありました。1983年には有名宝石商ブルガリのアンナ夫人と子息ジョルジョ君がサルデニアの誘拐団に拉致される事件が起こっています。誘拐犯が身代金の支払いを急がせるために、ジョルジョ君の耳を切り落として送りつけてきたという残虐な手段に世の中は震撼しました。(身代金が支払われた後、二人は無事解放され、その後、ジョルジョ君の耳はパリの腕のいいお医者さんによって再びくっつけてもらったと聞いたことがあります。)

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(写真:ANSAより)

地元の者にしかわからないような秘密の洞穴などに人質を隠していたそうで、車やヘリコプターでは絶対に足を踏み入れることができない土地・・・ジープを降りて汗をかきながら歩き実感しました。

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ジープのトレッキングは4時間で終了。
出発地点のレストランに戻ってみると、すでに大勢の人達がランチに集まっていました。
野外で豪快にバーベキュー、サルデニア名物ポルチェッドゥPorceddu、豚の丸焼きです。

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この日は大型観光バス5台、中型バス2台、その他個人の車数台が停まっており、軽く200人ぐらいはランチに来ていました。テーブルはありません。木のベンチに各々腰かけて、お兄さん達が料理を配るのを待ちます。

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料理はすべて自家製、サラミ、チーズ、パンにサルデニアのDOCワイン、テッラコッタの器に注がれるカンノナーウCannonauです。
ワインは飲み放題なので、タダ酒には歯止めのきかないイギリス人観光客なんかが大挙して来たらレストランはつぶれるんじゃないか?とパオパオ(同感)。

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親豚、子豚、一列に並べられた料理の目玉、豚の丸焼きです。
サルデニアは羊が多いので、この他に羊の丸焼きも出てきます。

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串から降ろされた豚は、包丁でバンバンとカットされていきます。
ハーブなど香辛料を一切使わないというので、ワイルドな味なのかとおっかなびっくり食べてみましたが、本当に柔らかくジューシーな天然の味、おいしいです。

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食事が一息すると、羊飼いの人達によるエンターテイメントの始まりです。
真ん中の青いシャツの人は歯が痛いわけでも、鶴田浩二(←若い方々には???でしょうか?古い奴ですみません)の真似をしているわけでもありません。独特な旋律で魅力的なサルデニア民謡を皆でハモっているんです。

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最初は音楽を聴いていただけのお客さんも、次第に輪になって踊り始めました。
たらふく食べたランチを消化するにはもってこいです。料理はすべておかわり自由なので、大食漢の人にとっては23ユーロは安いくらいです。

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ランチの後は村に下りて、ムラーレス散策です。

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一般住宅、バールやレストラン、お土産屋さん、ガレージ、階段・・・町の至る所にムラーレスがあふれかえっています。予想外の数の多さにパオパオと驚きました(二人とも100枚以上、写真を撮っています)。

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先ほどムラーレスが政治風刺の用途があると述べましたが、資本主義と書かれた蛇に人間が締めつけられている絵です。

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こちらも痛烈に政治批判しています。
イタリア銀行Banca d'Italiaと書かれたコウノトリが、Mezzogiorno(南イタリアの通称)という風呂敷包みを運んでいますが、その包みからはお札がばらまかれ、政治家のポケットにしまわれる構図。南イタリアは政治家がマフィアなどと癒着して公共事業など税金がすべてムダ金に終わることが多いのですが、北イタリアだって北部同盟Lega Nordが政治資金を着服したり、ヴェネツィアのモーゼ計画に関わっていた政治家・企業が資金を水増し申告して差額を山分けしていたスキャンダルが出たり・・・悲しいかな、イタリア全土共通の光景です。

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一見、愛らしいムラーレス。
でも黒いショール姿の女性、かくれんぼをしているような女性、黒いショールの女の子・・・。
どこかミステリアスです。

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私がお気に入りのショットです。
サルデニアではご主人が亡くなると、未亡人は一生黒い服で過ごす風習が今でも受け継がれています。
都市部ではなかなか目にしませんが、村落に来ると、未だに喪服の女性達がいます。
このご婦人が通りかかった壁は奇遇にも「女性達よ、団結して立ち上がろう!」というスローガンでした。

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右の男性は映画「イル・ポスティーノIl Postino」に主演した今は亡き俳優、マッシモ・トロイージMassimo Troisiの似顔絵だとすぐわかります。詩の内容は:

人は魚と鳥になりたがる
蛇は羽を持ちたいと望む
犬は戸惑ったライオン
エンジニアは詩人になりたい
ハエはツバメを学び
詩人はハエを真似しようとする
でも猫は猫でありたいのだ

結局、自分らしさが一番ってことでしょうか?

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不思議な国に迷い込んだような壁画の町、オルゴーゾロ。
ムラーレスにご興味のある方は、サルデニア全土に広がるムラーレスを掲載した下記のリンクをのぞいてみて下さいね。

http://www.muralesinsardegna.net/
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